あなたは汗を抑えるためにどんな対策をしていますか?
今回は、『薬局の市販デオドラント剤には効果がない』ということと、その根拠をみなさんにお伝えしたいと思います(^^)/
というのも、まずこちらのグラフをご覧ください。
これは実際に多汗症で悩まれている方を対象にしたアンケート調査結果であり、まさに汗対策の実態をあらわしています。
この結果で明らかになったことは、ズバリッ、、、
『汗で悩んでいるほとんどの方が、有効な汗対策がとれていない』ということです!
8割以上の方が、後で詳しくご説明しますが、ほとんど汗止め効果がないデオドラント商品をただなんとなく雰囲気で使用しているだけなんです!
本当に汗が止まる商品は全体の1割にも満たない!
汗っかきでない人なら効果を実感できるかも、、、(^◇^;)w
では実際にどのぐらい効果がないのかというと、薬局で売られている制汗剤・汗止め関連商品のじつにその9割は効果が期待できません。(まったく効果がないわけではありませんが非常に弱いです。)
これは効く効かないの個人差の話ではなく、化学的にも医学的にも汗を止められるという根拠が乏しいということです。
多くの商品は揮発性の高いアルコールやメントールなどの清涼感を感じる成分が使われているので、なんとなく効いていると感じますが、これは汗を止めることと気持ち良さを錯覚させた、いわゆる’’プラシーボ効果’’です(^◇^;)
次に、もう少し具体的に薬局で売られているデオドラント剤に含まれている汗を止める成分についてお話させて頂ければ、よりご納得頂けるのではないかと思います( ´ ▽ ` )ノ
市販されているデオドラント剤に効果がない2つの理由
理由1:塩化アルミニウム濃度が低い
皮膚に塗布する際は注意が必要な塩化アルミニウム
現在、もっとも制汗効果が期待できる成分は ”塩化アルミニウム’’ という物質です。
つまりそのデオドラント剤の中に、どれだけこの塩化アルミニウムが入っているかが重要で、塩化アルミニウムの濃度が制汗効果に比例すると言っても過言ではありません。
しかし、塩化アルミニウムは皮膚への刺激が強く痒みや肌荒れを起こす恐れがあります。
そのため、薬局で不特定多数に売られている塩化アルミニウムを使用した商品のほとんどは、安全性の観点から法令上限含有量(20%)よりもずっと低い3〜4%程度しか含まれていません。
また効果とは裏腹にそのリスクのため、次にご説明するクロルヒドロキシアルミニウムとは対照的に使用は減少傾向にあります。
理由2:クロルヒドロキシアルミニウムの普及
クロルヒドロキシアルミニウムは金属塩と言われ’’食塩’’に近い化学式
先にお伝えした通り塩化アルミニウムにはデメリットがあります。(肌荒れだけでなく衣服に付着すると生地が劣化するなど)
そこでその代用として広く普及(市販商品の8〜9割)しているのが ”クロルヒドロキシアルミニウム” という物質です。
クロルヒドロキシアルミニウムは塩化アルミニウムを部分中和、わかりやすく言うと塩化アルミニウムを薄めた物質です。
デオドラント剤の開発者からすると、万人に向けて販売するために、たとえ効果を落としてもクレームや健康被害の訴えを避けるため制汗有効成分としてクロルヒドロキシアルミニウムを使用せざるを得ないのです。
クロルヒドロキシアルミニウムの肌を引き締める効果(収れん作用)が汗を止める根拠になっていますが、じつは男性用♂のシェービングジェルや、女性用♀のファンデーションにも使われていて、汗止め効果もその程度というわけです(^_^;)
上の2つの理由を一言でまとめると、どうしても効果よりも安全性を優先せざるを得ないので、薬局で普通に買えるデオドラント剤では強力に汗を止めることはできないんです。
それに、手足や脇の発汗量は他の部位の3〜5倍以上であり、それこそ20%濃度の塩化アルミニウムでも思うように効果が出ないこともあります。多汗症の方ならなおさらです(^◇^;)💦
どうか雰囲気に惑わされずに、しっかりと効果が期待できるものを手に取ってください( ´ ▽ ` )
そしてこういった市販の制汗剤の事情を知り、闇雲にアレコレ試してお金をムダすることなく、効率的にご自身にピッタリの商品を見つけてくださいね( ´ ▽ ` )ノ